「ホテルのエレベータ編」
平日の昼間。たまの贅沢に、高級ホテルのカフェラウンジへ息抜きに来たあなたが乗ったエレベーターの扉が閉まるそのとき、見目麗しい外国人男性ふたりが英語で口論しながら駆け込んできた。
3人を乗せたエレベーターは目的階へ行く途中で急停止し、狭い箱のなか、復旧までの不安な時間を彼らと過ごすことになる。
あなたはドキドキが止まらない。
閉じ込められた不安から?
吐息が感じられるほど間近に彼らがいるから?
それとも二人の関係が気になるから・・・?
「観覧車編」
久しぶりに会った彼氏から、突然の別れを切り出されたあなた。
仕方なくデートで来るはずだった観覧車にひとり乗ろうとすると、突然あなたのゴンドラに、逃げ込んで来た男性と、それを追いかけてきた男性が強引に乗り込む。
感傷に浸るつもりが、面倒なことになったなぁと思ったのもつかの間、何やらワケありな二人にあなたは否応なく巻き込まれていく。
地上から離れたゴンドラに見知らぬ男女3人が乗り合わせ、長いようで短い観覧車の旅が、いま始まる。